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  • 2018.01.27

    怪しい申込人

    怪しい申込人

    不動産業者は胡散臭いと思われる方が多いと思う。

    私も本当にそう思う。不動産業者なのに(笑)

    詐欺師・ペテン師・噓つきが多い。我田引水・裏切り行為は数え上げたらキリがない。

    そんな不動産業者は、わずかな仲介手数料の為にスケスケの嘘をいう。

    オーナー様のことも、取引の相手方のことも関係ない。お金さえ入ってくれば良いと思
    っている不動産業者は多い。

    昨年末、あるご縁で知り合ったオーナ様から、区分マンションの管理を受託した。

    西武池袋線の桜台駅(練馬区)の駅から徒歩1分。昭和55年築SRCの3DKのマンションで
    ある。

    今年4月より自主管理から委託管理に変更となり今後美観向上が期待されるマンション。

    空室であったため、オーナー様と入念な打ち合わせを行いリフォームを施し、満足のい
    く仕上がりとなった。

    IMG_4216 IMG_4220

    オーナー様の未来を託された区分マンション、そして私もオーナー様の未来を託された。

    私はオーナー様から預かった物件をついつい家族のように愛してしまう。

    リフォームやハウスクリーニングを行い、息を吹き返していく物件は愛おしくてたまらな
    い。それはなぜか。汗を流したからである。

    私の意識の中では物件ではない。作品である。

    オーナー様が喜ばれる管理をするため、愛する家族に会いに行くように何度も足を運び、
    改善点を見つけ、施し、内見者がその物件と家族になりたいと思われる物件になるよう管
    理していくことは管理の基本だと思う。

    先日、顧問の税理士事務所の職員の男性が弊社を訪問された。
    「有田社長、顧問先のオーナー様が今の不動産管理会社様にご不満のようなんです」っと
    その男性職員。

    「どうしてですか?」っと聞くと、管理費5%(賃貸管理費)は仕方ないのですが、その他の経費(建物管理費)が高過ぎると・・・

    オーナー様がそういっているということは、、、、高過ぎるのである。

    オーナー様も判っているのである。

    おおよそそのような不動産管理会社は、物件に貼り付けている管理の看板も汚く、物件も
    清掃が行き届いていない。つまり、物件に足を運んでいないのだ。

    金さえ貰えればいいと考えている不動産業者そのものである。

    そのような不動産業者・管理会社は早く切らなければ、物件もお金もどんどん蝕まれていく。

    物件はオーナー様の利益のために存在し、その利益を護るために不動産会社が存在し、護り切ってリターンがあると考えるべきではなかろうか。一般論であるが。

    前置きが長くなったが、ここからが本題。

    昨日、お預かりした桜台のマンションに仲介不動産業者から賃貸の申し込みをいただいた。

    申込者様は80歳代前半の男性。近隣に100坪のご自宅を所有されているということだ。

    昨年、連れ添われた奥様が亡くなり、広い自宅が必要なくなったため、売却し賃貸マンションに住み替えをご希望とのこと。

    その男性は、毎日100回の腕立て伏せ・100回の腹筋をルーティンワークとし、気力体力は50歳代と自負のご様子。また、連帯保証人様予定の息子さんが某大学病院の医師とのことだ。

    高齢でもあられるため、一度面談してからオーナー様の判断を仰ごうと考えていたが、ふと動物的感が働く。

    長年、金融機関に勤めていた経験と不動産業の経験から働く感である。

    その男性が住む自宅は、150万円/坪はする住宅地。100坪を売却すると考えた場合、単純に1億5,000万円の売却価格となる。特別控除を使ってもそこそこの税金は発生するが手元には十分な現金が残るはず。

    私なら、1LDKくらいのマンションを買ってそこに住んでも、手持ち資金で十分に生活出来るのではないかと感じた。

    なぜ、賃貸なのか・・・?

    何か引っかかる。

    そこまでする必要はないかと考えつつも土地登記簿謄本をNETで請求してみた。

    予感は的中した。

    なんと、自宅は平成28年12月に既に4,000万円程で売却されており、更に平成29年6月にまた7,000万程で転売されていた。売却時は相当買い叩かれている。

    申込人様は、その場所にリースバック(自宅を売って、そこに賃貸で済み続ける)で住んでおり、更に転売された理由で、退去を迫られていると推測できる。

    仲介不動産業者は、今から自宅を処分し、賃貸入居希望と申込書をFAXしてきているが、土地登記簿謄本の内容と事実が違う。

    早速その仲介不動産業者担当に連絡を入れ、事実関係を確認したところ、その担当もその売買の流れを知っており、平静を装って話をするが、結局は申込に虚偽の申告をしていることに変わりはない。

    当然に、お断りすることとなった。

    過去に、あるタワーマンションの申し込みを新宿の仲介不動産業者からいただいたことがある。

    その仲介不動産業者の女性社長と一緒に内見しに来た男性は真夏なのに、長袖のシャツで現れた。

    物件を5分も見ないで即決。

    スーツでも着てくれば、少しは騙せたかもしれないが、長袖シャツはバレバレである。

    申込書がFAXで送られて来て、申込人と連帯保証人をWebで検索したところ、連帯保証人が見事にヒット!! 

    反社会的組織、それも広域指定の組織と関りがあることが判明。

    直ぐに、新宿仲介不動産業者の女性社長に連絡し、理由を言わずにお断りを申し上げたが、その女性社長、全然ピンと来ていない。そう、知らないんだと思った。

    今の時代、大概のことはNETで判る。また、反社会的組織の関係者であるかどうかは、暴追センター(暴力追放運動推進センター)に出向けば、おおよそは確認できる。

    オーナー様からお預かりした大事な資産を護るために、管理不動産会社はあらゆることを駆使し、双方の利益を保護していかなければならないと思う。

    株式会社不動トレード 有田 賢也

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